今週のお題「一生モノ」
「PB-100」かな?
大昔の、ポケットコンピューターです。
カシオ計算機の製品なんで、「計算機」という名前がついていましたが、僕が初めて出会ったコンピューターです。
関数電卓としても使えましたが、BASIC(Beginners All purpose Symbolic Instruction Code)を搭載していて、プログラムが書けました。
データ集計とかにも、繰り返し処理とか、条件分岐とかで、複雑な処理が必要になることがありましたから、科学技術者の需要を満たしたのでしょう。
サンプルプログラムは、産業やビジネス、実験用のものが多かったように、記憶しています。
「べき乗分析」とか、「年平均成長率」とか、小学生が全く知らない名前のプログラムが、並んでいましたよ。
でも、中にはゲームもあって。
例えば、数字を答えていって、「大きいか小さいか」のヒントで数字を当てる、「Hi-Lo」ゲームとか。
トランプをめくって、親より早く21にしていく、「ブラックジャック」とか。
液晶画面はたった1行で、文字数も12文字までの表示だったかな?
でも、結構いろんなことが出来ました。
サンプルプログラムには、スペースキーの押す時間を判定して、ボールを飛ばしてカップインさせる、「ゴルフゲーム」なんてのもありました。
キーを押してる時間を計って、その長さ分だけ数字が減って、0でカップイン!
実は短い距離を出すのが難しく、オーバーすることもしばしばでした。
当初ターゲットだったと思われる、おじさんの関心を引くためかな?
でも、こういうゲームがあったから、小学生でも取っつけましたから、そういう意味では大きな意味のあるプログラムでした。
結構人気の機種だったらしく、プログラム雑誌にも、ゲームのプログラムが掲載されることがありました。
みんないろいろ、工夫していましたね。
僕のはメモリ拡張してなかったので、容量的に、打てるプログラムに限りがあったのが、残念でしたが。
プログラムは、もちろん自分で打ちます。
間違って書けばエラーも出るし、解析すれば仕組みがわかって、「こう改造したら、こうなるんじゃないかな?」とか、アイディアも膨らんで!
でも、メモリには限りがあるので、プログラムの書き方を工夫して、メモリに収めたりね。
ごく小規模でしたが、いろんな経験が出来ました♪
今やっている仕事、Excelでの作表、集計、資料作成などの仕組みを作る業務は、マクロ(VBA:Visual Basic for Application)で行っていますが、実は昔のBASICが母体になっています。
このパソコンで学んだ、知識や経験をベースに、若い頃にさんざん入力し、デバッグし、改造もしたBASICが、今の仕事に直接、活きているんですよ!
残念ながら、PB-100は既に、僕の手元にはありませんが、後々の仕事の道を開いたという意味では、「一生モノの買い物」だったかも知れませんね。
出会いに、感謝してますよ!