螺旋を描いて…

螺旋 のごとく続く毎日を綴ります

鹿児島での「かける」の思い出…

今週のお題「かける」

 

中学1年の夏まで、関東にいて。

ここで突然、鹿児島へ行くことになり。

父の転勤です。

 

非常に大きな、転機でしたね。

気候、風土、習慣、言葉、食べ物など、それまでとはいろいろ全く違った場所で、しばらく住むことになりました。

 

そんな鹿児島での、「かける」の思い出ですが…

学校の先生が、「×」を「ばつ」と言わず、「かける」と表現するんですよね。

生徒でも、「ばつ」と言う人は、あまりいなかった気がします。

 

話し言葉なんで、「かける」はいろんな捉え方が出来て。

「掛け算」「掛ける」「駆ける」…

「欠ける」もありますから、何かマズかったかと、不安になったり。

非常に面食らい、印象に残った言葉でした。

 

でも、自分からは使わなかったですね。

意味は、解したけど。

 

ただ、インターネットでは出て来ないので、今は廃れているかも知れません。

 

それから、鹿児島って、関東人には違和感がある食材があって。

 

「醤油が甘い」んです。

明らかに、味が違います。

 

ラーメンも、臭いのあるとんこつラーメンなんで、醤油ラーメン食べたさに、父があちこち探して、醤油ラーメンのお店を探し当てたことがありましたが…

 

父は二度と、行きませんでした…。

醤油が甘かったのが、ガマンならなかったそうです。

「似て非なる醤油ラーメン」だったそうですよ。

 

まぁ、僕はまだ若かったので、甘い醤油にもとんこつラーメンにも、慣れましたが、両親はなかなか、なじめなかったそうです。

父は、たまの東京出張で、「関東風」醤油ラーメンを、楽しんでいたそうです。

 

近くに、美味しいソーメン流しのお店がありましたが、やっぱりタレが甘く。

両親はどこからか手に入れた、「キッコーマンの醤油」を「かけて」、食べてましたね。

醤油は基本的な調味料ですから、慣れるのは難しかったようです。

 

それでも、もう30年も経ちましたから、両親もさすがに慣れて。

今は本場の「甘い」さつま揚げを、美味しいと食べてますよ。

 

こんな「かける」もありました。

持久走!

「駆ける」ですね。

 

行ってた高校では、毎年2月頃に、持久走大会がありまして。

コースは10km!

結構な長さです。

 

「適当に走ってたら、そのうち着く」なんて、軽い気持ちで駆けると、大変!

 

「タイムが1時間を切れないと、追試ならぬ追走!!」なんです!

切れるまで!!

 

高校では他にも、嫌なイベントが結構ありましたが、これは最たる物でしたね。

嫌々ながらも、みんな必死で、走ってましたよ…

 

ちなみに僕は、短距離は苦手だったけど、長距離はそれほど遅い方ではなく。

50分ぐらいで、ゴール出来ました。

 

でも、二度はしたくない、イベントですね…

 

思いがけず、いろんな思い出が思い出されましたが、鹿児島移住は、総じていい体験だったと思っています。

 

遠い鹿児島は、ある意味「異文化」。

ずっと関東にいたのでは、とても体験できなかったことも、体験できましたし、ある文化を全く違うように捉える体験は、移住してこそのものだったと思います。

 

人生に大きな影響を与えた、貴重な5年半でしたね。