7/11。
火曜日です。
旅は2日目ですが、休暇は今日からです。
起床は、4時40分。
朝早くの全日空機です。
その前に…
願うのはもちろん!
「運転が上手く行きますように!」
この先のレンタカーパートが、この旅最大の難関です!
羽田空港での出発は、69番スポットですが…
実は、搭乗口に変更があって。
変更前は「46番スポット」という、特別なスポットだったんです。
実は46番スポットは、他の所から隔離された、「サテライト」という場所から発着します。
46~48番出発の搭乗券がないと入れない、知る人ぞ知る、特別な場所だっただけに、ちょっと残念…。
広々とした、かなり上質な空間らしいですよ!
この所、天候不順で欠航が相次いだことも、影響があったかな。
まぁ、何はともあれ!
上空に。
ほとんど揺れないフライトでした。
今回は、普通席です。
コーヒーをいただきました♪
途中で、こんな場所を通りました。
白い都市!?
画像よりも、さらに白く見えました。
後で調べたら、どうやら「長野県南佐久郡川上村」のようですよ。
高度を下げて。
米子空港に着陸。
全日空JA617A号機でした。
ここでは、ちょっと時間が取ってあって。
デッキへ、登りました。
軍用機!!
シャロSさんに送ったら、即座に「C2!」との答が返ってきました。
次期を担う、大型の輸送機だそうです。
パラシュート!!
物資の投下訓練かな?
飛行機はヘリコプターと違って、止まっていられませんから、狙った所に落とすには、本当にタイミング勝負!
こうやって、腕を磨いているんですね。
軍用機の訓練は、常時見られるようです。
チヌークもいましたよ!
さて、そろそろ移動しましょう。
実は、徒歩10分ほどで、米子空港駅!
鉄道が直結している空港は、幾つかありますが、徒歩圏内に駅がある空港って、意外と少ないんですよね。
JR西日本キハ40 2115号車は、「鬼太郎列車」!
路線は境港線。
「ゲゲゲの鬼太郎」の作者、水木しげる氏の故郷ということで、米子・境港地域は「鬼太郎」で売っています。
境港駅前も、モニュメントが!
街灯も目玉おやじな、凝りようです!
ちょっと、お土産を買って。
これに乗ります!
出港後…
これ、全て境港に停泊する船や、隣接する施設。
境港自体は、それほど幅がある港ではありませんが、長さは非常に長い港!!
船の停泊場が一直線に続き、港を出るの10分もかかる!
この間は、一種のショータイムですね♪
僕が座った右側は、この先は島などはあまり見えないんですが、これらの停泊する船は、右側から見えます。
これが見えただけでも、満足です!
ちなみに、西日本のあちこちを車で旅行する、関西のKさんによると、元々隠岐への航路は、七類港からのみ出ていたそう。
調べると、境港の北に島根半島があり、それを超えた海辺に、七類港があります。
現在は半島を回り込んだ境港港と、元の七類港、隠岐では島前の各港と、島後の西郷港を、たすき掛けにするような航路になっています。
旅行者としては、境港まで来てくれれば、交通の便はかなりいいですね。
飛行機からのアクセスは、七類港よりもかなりいいですから。
島が近づいてきました。
島後、西郷港で降船。
隠岐汽船レインボージェットでした。
「隠岐国」上陸です。
レンタカーの係員さんは、すぐに現れて。
車近くで契約!
駐車場の出口を開けて待っててくれてるので、すぐに出ざるを得ず。
ちょっと慌てての出発になりました。
結局、手袋もつけられなければ、カーナビの操作もよくわからない。
ちょっと、焦りましたね。
ただ、最初の目的地は昨日変更していて、港から約3kmしかない、玉若酢命神社。
ここなら、カーナビなしでも行けます。
この変更は、吉と出ましたね。
その、玉若酢命神社。
茅葺きの門を潜って…
立派な拝殿!
さらに奥の本殿が、貴重だそう。
「隠岐造り」という、非常に珍しい形式だそうで、切妻ながら、屋根が不連続なのが特徴だそうです。
御朱印は書き置きが用意してありますが、直書きしてもらいたければ、宝物殿へどうぞ、と。
宝物殿には、今では非常に貴重な、「駅鈴」があるそう。
オリジナルがあるのが、すごいですね!
もう他の国には、残っていないそうです。
駅鈴は、駅伝制度の走り。
馬に乗ってきた者の身分を証明し、馬を取り替えるなどの用務が提供されたそうです。
一度廃れたのを、隠岐出身の役人が具申して、復活させたこともあるそうで、隠岐にとってはいろいろ謂れがある品だそうです。
また、今の「駅伝競走」のルーツであり、かつてははがき20円時代に、料額印面の題材になったそうです。
往復はがきだと、往信・返信でそれぞれ「駅」「鈴」の絵を使うなど、凝っていたそうですよ。
他にも、これも貴重な印や、カゴなどが残っているそうで、女性が面白い話を語ってくれましたよ。
「皇族も、多数訪れています!」には、力がこもっていましたね。
さて、ここで改めて、車のことをいろいろ調査。
借りた会社は、「隠岐一畑交通」
車は、全て軽自動車なんですよね。
まぁ、高速道路がない島だし、狭い道も多いので、小回りが利いた方がいいかなと、ここにしました。
カーナビは後付けで画面が小さく、かなり反応が悪いので、思い切って押さないとダメみたい。
また、サイドブレーキは、足で踏むタイプでした。
これらを踏まえて、次の目的地へ!
今度は、手袋もはめてね!
次は、「佐々木家住宅」
カーナビの電源がシガーライターから外れ、途中で切れちゃったけど、何とか目的地へ!
建物までの道は、短いけどかなり狭かった…
建物は、入口が3つもある造りになっています。
用途別になっているそうですよ。
佐々木家は、代々庄屋を務めた家だそうです。
30代以上も続いているそうですよ。
ここから、見学します。
パンフレットをくれましたが、最初はやる気なさそうに見えた、男性。
突如近寄ってきて、いろいろ語ってくれましたよ。
庄屋という立場上、身分の高い人とも、ご近所さんとも付き合いがあるわけで、家にもいろんな用途が発生します。
そのために、隠された部屋があったり、身分の高い人の居室が、入口から見えなくしてあったりなど、いろいろ工夫が凝らされていました。
かまどの一部も、土間に降りずに作業ができるようになっていました。
重い作物を天井へ揚げるために、滑車があったり、実は四季を通じて保存に適温になる、囲炉裏のそばに芋の貯蔵庫があったり。
一番の出入口は、大きいものでも馬で搬出入出来るように、引き戸の台枠ごと動かせたり、高い所にある窓は紐でつながれていて、引っ張れば一気に開閉出来るなど、あちこちに仕掛けがあって。
最近、外構も整備したそうで、周りの木々も切ったりして、きれいにしたそう。
その辺も生き生きと語ってくれて、楽しい時間でした♪
「本当は囲炉裏を使った方が、煙の作用で家屋の維持にはいいんだが、役人が『文化財は火気厳禁!!』と…」、
融通、効かないんですね…
かつては、ここで、料理も食べられたそうですが、「料理人が高齢になって…」
体験してみたかったですね…。
さて、今日最後の目的地に行きます。
「壇鏡の滝」!!
実は、ここが最難関!
行くまでの道が、非常に狭いのです。
軽でもすれ違えないらしい!!
当初は、途中で分岐する小径だけかと思ったら、実は県道44号線から別れた時点で、すれ違えない!!
でも、行くしかありません!!
まずは、住民の生活圏。
観光客以外に、住民の方が車を出す可能性があります。
川沿いの道で、所々にすれ違えそうな場所があるので、確認しつつ進みますが、左の山側は溝があるので、あまり寄り過ぎるわけにもいきません。
鳥居を潜ると、さらに狭い道!
これまでも2kmほど、カーナビではさらに3kmも、細い道が続きます!
運転は必死!!
祈りながら!!
すれ違えそうな所で、前を見ると、対向車!!
止まって、やり過ごします。
さらに進んで、もう1台!!
これも、待避可能な地点で、気づけました。
カーナビの距離表示も、あと僅か!
もう少し!!
ゴール!!
着きました~!
やれやれ…。
ここからは徒歩で、未舗装の道を進みます。
うっそうとした杉林です。
出雲大社に杉の供出しなくて済むように、機転を利かせた人がいるようですね。
森の中です。
水は汲む機会はなかったけど、よさそうです。
川を遡る形で!
ありました!
林の中に、流れ落ちる滝です。
本当は、壇鏡神社の境内に入ると、滝の裏側が見れるんですが…。
落石の危険があるとのことで、立ち入りが禁じられていました。
実は、滝は2本あり。
今は葉が茂っていますが、季節によっては両方見れるかな?
冬季は、そもそも立ち入れないかもですが。
なかなかいい風景でした。
水しぶきの音が、心地よいですね♪
いつまでもいたいところですが…
車に戻って。
さぁ!ここからが大変!
来た道を戻らなければなりません。
しかも、もし車と鉢合わせしたら、今度はこちらに回避義務があります。
基本、上り優先ですからね。
思い切って、エンジンをスタート!
低速で、ライトもつけて、慎重に!!
待避可能な所を、確認しながら!!
まぁ、もう17時を過ぎてるので、すれ違う車なんていないかな?なんて思ってたら!
「1台いた!!」
実はこれも、こちらが待避スペースにいた所で発見したので、そのままやり過ごすことが出来ました!
3台すれ違って、3台とも安全にすれ違える場所での遭遇!!
ハンドル切ったり、バックしたりする必要もなく!!
「あやせの守」と、朝方お詣りした「蒲田八幡神社」の御利益か!
蒲田八幡神社は、思い立っての参拝でしたが、願いを聞いてくれたようです。
ありがとうございます。
さて、今日の宿!
トウチャコ、です。
「あいらんどパークホテル」!
ログハウス風!
最大4名での宿泊が可能です。
部屋には、扇風機が回ります。
空調も、ありますよ!
さて、ついたのは予定より早く、17時半。
実は昼を食べてないのです!
さすがに服は汗臭いので、シャワーを浴びて着替え、すぐに夕食にしてもらいました。
まずは、こんな感じ!
カンパーイ!
もう、お酒を飲んでもいいですよね!
さて、隠岐は貝の産地でもあります。
お造りは、白ばい貝がつきました!
食感が非常にいいですね!
味わいがありました♪
鯛しゃぶは、まずは野菜を入れてから!
たいはそのまま食べられるほどの、新鮮なもの!
軽く「しゃぶしゃぶ!」として!
絶品ですね~!
スープも、絶品ですよ!
これは、あらめかな?
やや甘めかな?
独特のかみ応えです。
隠岐は、海藻類も豊富です。
この時間、夕食は僕一人だけだったので、大将がついてくれて。
いろいろ話をしてくれました♪
何でも、島内を一周する、100kmのマラソン大会があるそうで。
各所には島民の方が出て、いろんな産物を振る舞うとか!
「ここまで頑張れば、これが食べられる!!」というリストが配られ、モチベーションになるそうです。
島民も一緒になって楽しむイベントに、なっているようですね!
さて、日本酒はたくさん種類があるというので…
飲み比べ!
酒蔵は「隠岐誉」の隠岐酒造一択ですが、いろいろ種類があるそうで。
純米酒の飲み比べを選択しました。
飲み方は、「左から順に…」とのこと。
まずは、今の純米酒!
普通に、美味いですね。
米の味がします。
次のは「江戸時代の純米酒」ですが…
大将は、「この酒の良さがわかりません…」と仰る…
飲んでみると…
辛口なのに、酸味がある!!
僕も押上文庫とかで、多種の日本酒を飲んでますが、実は酸味があって、なおかつ辛口って酒は、あまり飲んだことがないんです。
でも、こんな超変化球の酒よりは…
随分、美味しかったと思いますよ!
結構、気に入りました♪
大将は、驚いていましたけどね。
最後のは「室町の純米酒」
これも、悪くないです。
ものすごく甘く、濃い!
かなり複雑な味がします。
ただ、これを飲んだ後に、さっきの江戸を飲むと、かなり印象が変わります。
室町が、口に残るんです。
なので、「左から…」なんでしょうね。
この酒、酒蔵の社長が歴史好きとかで。
日本史の中でも、特に隠岐にスポットが当たった、要人が島流しにされた室町時代と、今の隠岐の民俗につながる江戸時代の酒を研究して、再現したんだそうです。
なかなか、いい企画でしたね!
どの酒も特徴があって、美味しかったですよ♪
ちなみに、今日の三択は…
最初に空けた、江戸を答にしました。
まだ先が長いので、日本酒は買いませんが、もし買えるなら、これを買って帰ったと思います!
これは、イナダの煮付け!
これもいいですね~!
やっぱり島では、美味しいお魚がごちそうです!
もう一杯所望したら…
こんな酒を勧められました。
「わだつみの精」
海の神を冠した焼酎は、海藻から作ったという、珍しい酒です。
「ブランデーのような酒」という触れ込みに違わず、ツーンと来る香りが、口の中ではふんわり♪
心地よいですね♪
さて、ご飯で締めましょうか。
実は、ご飯がかなり美味しくて!
柔らかめの炊き方ながら、甘味も味わいもあって、美味しい!
デザートをいただいて。
ごちそうさまでした~!
島の味覚、存分に味わいましたよ♪
実は、隠岐牛も美味しいそうなので、次回は混ぜたプランにしようかな?
夕食後、散歩に出ます。
19時を回り、ちょっと暗くなった感じ。
こっちは、津戸漁港。
東側ですが…
南北の半島なので、西側にも入り江があります。
乙女子海岸と言います。
実は知る人ぞ知る、夕陽スポット!
今日は天候がそこまではよくなく、夕陽は見えませんが…
こんな岩もある!
柱岩というそうです。
この岩を入れて、夕陽を撮れるとよかったですね♪
沖の夕陽スポットと言えば、定番があり。
「ローソク岩」という、こんな形の岩が、島後の北西部にありまして。
船に乗って夕陽を愛でるんですが、ここなら歩いて来れます!
この宿に泊まらないと、そもそもわからないでしょうし、一度わかったら、リピートするでしょうね。
ちなみに、大浴場はなく。
代わりに…
入浴剤サービス!
入浴剤って、配管を傷めるとかで、自宅ではなかなか使えないんですよね。
いいサービスと思います!
ありがとうございました~!
2日目を、いい感じで締めくくれましたよ!
軍用機の訓練、境港、隠岐の各スポット、隠岐の魚介、隠岐の酒、そして乙女子海岸と、見どころは多数ありましたが…
やっぱり、「運転が上手く行ったこと」が、一番のトピックですね。
ものすごくツいてましたよ!!
この「運転パート」の大半が成功裏に終了したことで、だいぶ楽になりました♪
明日は飛行機で、福岡です。