螺旋を描いて…

螺旋 のごとく続く毎日を綴ります

隠岐国の思い出…

久々に、令制国シリーズを進めます!

伯耆国から、船で!

 

隠岐汽船のレインボージェット。

境港から出港します。

行き先は隠州、隠岐国です。

 

隠岐国は、隠岐の島と周辺の島。

島だけで、一国です。

かつては後醍醐天皇など、政争に敗れた者が、流されたりしましたね。

歴史の島であり、自然豊かな島でもあります。

 

かつて、隠岐への航路は、その先の七類港が定番でした。

最近になって、島根半島を回り込んで、境港にも入るように。

特に、県外からのアクセスが向上しました。

七類港は、境港から1時間以上、バスに乗らないといけませんしね。

境港を12時発なら、朝早い米子行きの飛行機で、十分乗船出来ます。

 

境港港って、長い!
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狭いんですが、非常に長く、船や施設が連なります。

通過に10分かかりましたが、いろんな物が見えて、楽しかったですよ♪

 

間もなく、上陸!

 

ここからは、レンタカーです。

一人で借りるのは、初めてです。

 

と言うのも、島内は観光地を回るような、バス路線がありません。

観光目的だと、ほぼレンタカー一択になります。

じゃらん紹介の会社だと、大型車なんですが、狭い道を通る予定があったので、軽がある隠岐一畑交通を選択。

島内は高速道路がないので、軽で十分です。

ただし、島は山がちなので、カーブもアップダウンも多いです。

運転は常に、気を遣います。

 

レンタカーですから、いつのもと違う車なので、いろいろ装備を把握する必要がありますね。

サイドブレーキは踏むタイプ、カーナビは外付けでした。

 

係員さんが、有料駐車場を開けて待っていたので、すぐに出ざるを得ず。

最初はカーナビもセット出来ずに、ここまで。

 

玉若酢命神社。

ここまで3kmちょっとで、カーナビをセットしなくても行けました。

最初は、近いスポットを回るようにしておくと、いいようですね。

 

古い門と…

 

立派な社殿!

 

背後の本殿は、「隠岐造」という、珍しい建築様式です。

 

不連続な屋根に、特徴があります。

 

御朱印は、直書きなら隣の宝物殿で。

 

ここ、かつて全国で使われていた、「駅鈴」が残っているんですよ。

 

かつてはこの駅鈴が、使者の身分証明で、これを鳴らして接近を知らせ、これを見せることで、馬を替えたり、補給を受けることが出来ました。

実物が残っているのは、もうここだけだそうです。

かつては切手やはがきの意匠になったことがあり、往復はがきでは、二対の「駅」「鈴」の2つのデザインを使ったそうですよ。

 

他にも、印も実物が残るのは、3ヶ国だけ。

貴重な物が見られ、面白い話が聞けました♪

 

駐車場に入ったので、改めて車を把握して!

 

手袋も、装備してね!

汗をかきます。

 

次は、この建物。

 

佐々木家は、代々の庄屋です。

 

隠岐国の名家として、身分の高い人をもてなす機会も、地元の人と付き合う機会も、多数あったそう。

それに対応して、屋敷にはいろいろな工夫が凝らされていて。

用途別に3つも出入口があったり、身分の高い人の居室は、外から見えなかったり。

大きな荷物を入れるために、扉は大枠ごと動かせたり、紐を一本引くだけで、天窓が開閉出来たり。

最初は面倒くさそうにしていたおじさんが、いろいろな話をしてくれました♪

 

こちらは、隠岐の島の自然!

壇鏡の滝!

 

うっそうとした森から、2本の滝が流れ落ちます。

 

涼しく、サーサーと水が落ちる音が心地よい、いいスポットですね。

今は落石の危険があり、行けませんが、かつては滝の裏に入ることが出来たそうです。

 

実はこの道、すれ違えない細い道が、4kmも続く道で!

ここで、3台も対向車と遭った!

でも、それが3台とも、すれ違える場所での遭遇で!

エラい、ツいていましたね~!

 

宿では海の幸!

鯛しゃぶ!

 

上質な鯛でしたね~!

スープも、絶品!

 

貝の刺身が食べられることでも、有名です!

 

食感系、大好きです♪

 

そして、お酒!

島内では隠岐酒造一択ですが、社長が歴史好きということで、各時代の純米酒を再現したのが、これ!

 

左は現代の純米酒で、普通に美味しいです。

真ん中は江戸時代の純米酒ですが、辛口かつ酸味がある、珍品!

更に右の、室町時代のは、非常に濃くて、甘い!

大きな変遷があったんですね。

 

島ですが、ご飯が美味しいんですよ♪

 

島は、ほぼ山です。

水がいいんでしょうね。

 

食後。

実は、こんな海岸があります。

 

乙女子海岸。

この日は夕陽は見れませんでしたが、実は夕陽スポットの穴場です。

 

隠岐の夕陽と言えば、ローソク岩が有名。

でも、港から遠く、船で行かなければなりません。

ここはそれよりは、気軽に行けますね。

 

それらしき岩も、あるし!

 

今回は天気が悪く、想像の夕陽でしたが、次回は夕陽が見れるといいですね!

 

2日目。

半島なので、先ほどの乙女子海岸の反対は、港になっています。

 

津戸漁港。

静かな港でした。

 

無事に、レンタカーを返して。

 

隠岐一畑交通976号車でした。

2日間ありがとう!

 

早く着いたので、ちょっと階段を上がったら…

 

空港ふれあい公園。

空港を一望出来ます。

 

公園はさらに奥まで広がっていて。

 

なかなか雄大な風景です♪

 

牛が放牧されていた!

 

隠岐牛かな?

幻の黒毛和牛と言われ、島内でもかなり限られた場所でないと、食べられないそうです。

 

普通に撮ると、草にピントが合ってしまうので、マニュアルフォーカスで!

 

なかなか精悍な、牛ですよ!

 

トンビが飛び!

 

動きを予測して狙うんですが、鳥はスピードが速く、なかなか捉えるのは難しいです。

 

白亜の灯台、西郷岬灯台で、折り返しました。

 

この辺りは、火山活動で出来た、新しい半島だそうです。

 

帰りの飛行機が、飛んできましたよ。

 

見てたおじさん2人組に、「恋人を連れて来いよ!」なんて言われましたが…

また来たいけど、恋人はちょっと無理かな?

 

着陸。

日本エアコミューターJA03JC号機でした。

 

ありがとうございました。

いろいろ見どころがある、いい島でしたよ。

 

今回は島後と言われる、隠岐の島のみの観光でした。

島前である、西ノ島や中ノ島などへ渡ると、また違った景色が見られます。

要人が流された、歴史の痕跡も、島前です。

島前を訪れるにはちょっと時間が必要ですが、また行ってみたいですね。

 

このシリーズも、あとは北海道を残すのみです。

これからは、またレンタカーが必要になりますが、頑張って訪れようと思います。

 

 

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77・後志国

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