螺旋を描いて…

螺旋 のごとく続く毎日を綴ります

ACD・略語の思い出・79…

略語シリーズも、4周目です。

 

ちょっと、見慣れないと思いますが…

コールセンターで使われるシステムです。

「Automatic Call Distribution」

「着信呼自動分配システム」といいます。

 

コールセンターには、たくさんの着信が来ます。

また、オペレーターも複数いる場合がほとんどです。

たくさんの着信呼を処理して、公平にオペレータ-につなぐシステムが、必要になるわけです。

 

コールセンターではない、一般の会社だと、一斉に電話が鳴ったり、子機で受ける場合は、順番を決めたりしますが、専門の複数のオペレーターが処理する場合は、公平とは言えません。

ACDなら、ランダムにつないだり、順番につないだり、管理者がつなぎ先をある程度コントロール出来ます。

また、待ち時間が長いオペレータに、優先的につなぐとか、同じ会社からの着信は、可能な限り同じオペレータにつなぐなど、細かい設定も出来たりします。

スキルが高いオペレーターに優先的につなぐことも、逆に新人に優先的につないで、経験を積ませることも出来ます。

 

ただ、着信が多くなると、全ての着信を即座に処理出来なくなります。

その時は、アナウンスを流してお客様に待ってもらうとか、さらにパンクしそうな時は、待たせずにかけ直しを促すなど、システムが応答を代行して、着信呼をコントロールする場合もあります。

 

他にも、お客様に番号を押させて着信を振り分け、本当にオペレーターが必要な着信だけ、オペレーターにつなぐような設定もありますね。

チケットの予約などでも、大量の着信を処理するのに、このシステムが役に立ちます。

つながった時には、「もう売り切れました…」ってこともありますが…

それも、システムを守り、早期に着信を沈静化させるには、重要な役割ですね。

 

いずれも、お客様をなるべくイライラせずに待ってもらい、より円滑に目的を達成できることや、オペレーターへの負担を平準化したり、逆に経験や専門性を育てたりするために、お客様とオペレーターの間に入って、両者のやり取りをスムーズにするシステムです。

 

メール、スマホ、パソコン、LINEなど、通信手段は多様化しましたが、まだまだ電話は、重要なコミュニケーション手段。

番号を知っていれば、見知らぬ人や会社に掛けて、やり取りをすることが出来ます。

メールと違って、即、答を得られる可能性が高いのも、他の手段にない特徴です。

 

その電話、携帯での通話も含む通信システムを、陰で支えているのが、このシステムなんですよ。

 

実は…

かつての会社で、ちょっとだけ扱ったんですよ。

システムを作る側、ですね。

実は、さらに前の会社では、オペレーターとしての経験もあります。

どちらも短い期間ですが、サーバー側とクライアント側の両方を経験した人って、あまりいないかも知れませんね。

 

 

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