日曜午後。
押上文庫です。
そう、「本日貸切」
押上文庫主催のイベント「亀齢の会」です♪
今月は、長時間残業が続いていて。
日曜日とは言え、申し込む時点では、体調は微妙…との予想でした。
でも、敢えて参加を決めたのには、いくつか理由があって。
「亀齢」って、上田の酒なんですよね。
巨匠(母)の故郷で、蔵に行ったこともあります。
今月は仕事が立て込んでいるとは言え、既に後半戦になっていることは間違いなく、しかも日程的に、翌月曜日が割と、薄い勤務でした。
土曜日が何もなく、十分休養を取れることも、ありましたね。
あと…
会費が9,000円なんですよね。
一般的にはわかりませんが、僕が普段、この店で使うお金と比べると、遙かに安い!
それでいて、いろんな人と話が出来て、楽しく飲めます♪
日程さえ許せば、押上文庫のお酒のイベントは、なかなか魅力的なんですよ♪
今日のお酒!
だいたい3.5~4合を用意しているそうですが、14種類も!
期待が高まります!
この酒で、乾杯!
「ヘキサゴン」という、日本酒ではちょっと変わった名前ですが、亀の甲羅の六角形に因んでいるんでしょうね。
スッキリ端麗で、この店の日本酒としては、珍しい部類に入ります。
「亀齢」の中でも高いお酒だそうで、「酔って味がわからなくなる前に」、最初に提供したそうですよ。
ちなみに今日の会は、ご常連のKさんという方が、店に寄託しているお酒の放出会!という、裏のテーマがありまして。
とにかく多数のお酒をご存知で、日本酒の造詣は非常に深い方ですが、亀齢だけでこんなに!
すごいです!
でも、そのご本人は仕事で、今日は来られないそうです…
なので、「僕が酒の紹介しなけりゃいけないじゃん」と、文庫さん。
Kさんの話も聞きたかったですが、全然不足はありません!
まずは、刺身から。
6人の卓で、みんなでね♪
お隣は松本出身の方で、この人もお酒の知識が豊富!
いろんな、興味深い蘊蓄を語ってくれました♪
マイお猪口を持っている方は、銘柄が変わると、水でお猪口を洗いながら。
こだわりがあるそうです。
ご夫妻でお酒が好きな方も。
コンサルをやっているって方も、なかなか面白い話題をお持ちでしたよ。
僕なんて、聞いてるだけで十分ですが…
合いの手は可能な限り、返しますよ♪
僕が話さなくたって、それで十分、楽しい歓談が成立します♪
亀の絵ですね。
日本酒って、基本的にはお祝いの場で飲まれるものです。
なので、鶴とか亀とか、錦とか誉れとか、おめでたい、縁起のよい名前が、伝統的に付けられますね。
お祝いの場と言えば…
「本来、お酌はエラい人が、目下の者に酒を分け与える習わし」と話してくれた方も。
「そうなると、若い子にお酌を強要するのは、おかしいよね」と。
なるほど、確かに。
本来は上司が、部下に注ぐのが正しいですね。
とは言え、今は生ビールにサワーと、お店ではそもそもお酌をしないお酒で、飲み会をするのがほとんど。
幹事としても、生ビールがない店は、避けたりします。
お互い、面倒がられるんで。
なので、若い人だと、既に「お酌」という考えがない所に、上司がお酌を振りかざすから、嫌われるのでは?なんて意見が出ました。
これは珍しい瓶だそうで。
瓶に直接、色をつけているそうです。
ということは、この瓶はこのお酒専用にしか、なりませんね。
かつては瓶を回収すると、デポジット料金を払ったりしていた時代もありましたが、瓶の輸送や、その後も検品、洗浄など、実は結構コストがかかり、今は行われていないですね。
ただ、今は新しい瓶を作るのも、コストが上がってきており、もしかしたら旧制度の復活!?なんてことも、あるかもしれません。
そんなことも、話題になりました。
もう、この辺りから、銘柄なんて覚えていないですが…
これは、飲み比べ!
同じ銘柄なんですが、右は「22年もの」、左はその1年前の「21年もの」のお酒だそうです。
それも、ただ置いておいたのではなく、常温とか冷蔵とかで、買ってから熟成をしたそう。
Kさんの知識経験は、こういう所にも及ぶんですね。
比べてみると…
左の21年もの方が、重く感じました。
一方、これは別の銘柄の「21/22年もの」ですが…
逆に、21年ものの方が、スッキリな感じ。
お酒によって、違うんですね。
これは、さらに1年寝かせた「20年もの」を加えた、3種の飲み比べ!
徐々に、甘みが増すんですよ。
22年ものは割とスッキリなのに、21年、20年と進むと、明らかに味が変わりました。
面白いですね~!
「日本酒は生きている」を、実感させる企画でした。
「亀齢」は今は、非常に人気の酒蔵になり、今から過去のお酒を手に入れることは、非常に難しいそうです。
長年温めていたのかな?
素晴らしい企画ですね!
この西京焼は、なかなか美味しかった!
大物だけに、歓声が上がりましたよ!
さっきのリストにもありますが、ここの蔵はいろんな酒米を使っています。
これは、「ひとごこち」
信州生まれの酒米です。
日本酒を造るための米を、「酒米」というそうです。
ご飯用は「飯米」と言うそうですが、両者は明らかに違い、酒米を炊いても、全然美味しくないそうです。
しかも、背が高かったり、手間のかかる品種も多いそうで、飯米に転換する農家も少なくないとか。
そんなことを、文庫さんが語ってくれました。
日本酒と言えば、多くの人が最初に出会うのは、大学とか職場の飲み会ですね。
「自分で飲むため」なら。
でも、「『ビールは安全だけど、日本酒は悪酔いするよ~!』なんて触れ込みをされるから、不利だよね~」なんて話も、出ましたね。
お酒の第一印象ですから、一生つきまとって、飲まない人も、いるかも知れませんね。
僕も、若い友達に飲み方を教えた話をしました。
敢えていろんなお酒を注文して、「この酒はこれぐらいの強さで、飲み方はこうで…」って、事細かくね。
「酒の耐性は、人によって違う」ことも、付け加えてね。
こうやって、否定的な情報ばかりを教えるから、若い人は日本酒の飲み方を知らない人が、結構いるんだと思います。
でも、会社とかでは勧められることもあるから、酔っ払って失敗することもあると、余計印象が悪くなり。
その辺から、もっと教育した方が、いいかもしれませんね。
せっかく「日本古来の酒」で、米で造る酒自体、世界的に珍しいものですしね。
これはその場では言いませんでしたが、「グラスを空にすると、次の注文を迫られるよ!」なんてことも。
意外と、知らないんですよね。
僕は敢えて空にして、店員さんにアピールすることも、あったりしますよ。
青菜と、乗っているのは「車麩」だそうです。
紅一点の女性が、取り分けてくれました。
今は女性だからと、やってもらってはいけないんですが、さすが、上手く均等に、取り分けてくれましたよ♪
ありがとうございます。
イタリアンな野菜料理で、目先を変えて。
野菜料理を中心にね!
この店のいい所ですね♪
杯が進み…
あんかけの大物が!
きのこたっぷり!
結構、飲みましたね~!
そろそろ、中締め!
お疲れ様でした~!
中締めの後にも、まだ料理が!
帰った人がいたので、半分ぐらいは僕が食べたような…
「こういうイベントで、大皿料理の量をどうするか?」は、文庫さんにとっては、腕の見せ所だそう。
金額が決まっているので、多ければ利益が減りますし、少ないと満足度が下がって、もう来てくれなくなるかも。
さじ加減があるそうですよ。
ただ、実は味つけが薄味になってて。
何とかですが、入っちゃいましたよ♪
居酒屋って、基本的には味は濃いめにします。
酒が進むようにね。
それだけに、この「薄味の配慮」は、効きましたね~♪
ごちそうさまでした~!
楽しい会でした!
亀1号踏切にて。
今日は「1合」では済まなかったですけどね♪
実は追加分があったそうで、4合以上は飲んだかな?
ニッチなスカイツリーに、見送られて。
曳舟駅へ、急ぎました。