螺旋を描いて…

螺旋 のごとく続く毎日を綴ります

VLOOKUP・関数の思い出・5…

多分、「これが使えると、ワンランク上のExcel表が作れる」って関数です。

 

VLOOKUP。

シートの一角をデータ領域とみて、入力値からデータ領域を探して、望むデータを取り出す関数です。

 

シートの、あまり使わない場所に、数行と数列の四角い領域、データ領域を作ります。

1列目を社員番号、2列目は名前、3列目は所属部署、4列目は役職などと決めておき、人数分のデータを、規則的に入れておきます。

 

で、他のセルで、VLOOKUP関数を使うと、

「セルに社員番号を入れると、その隣のセルなどに、その人の名前や所属部署などを、表示する」ことが出来るようになります。

 

実際には、データ領域の1列目がキーになっていて、与えられたデータと、データ領域の1列目を照合、合致した所の指定した列の値が、表示されます。

 

「隣のセルに入力された、社員番号に合致した、名前や所属部署を表示する」ことが出来るわけですね。

 

社員番号を書き換えると、他のセルもその人のデータに、瞬時に書き換わりますから、上手く行くと、結構楽しい!

 

たまに「逆引きが出来ないか?」って質問も受けますが、1列目の左側(0列目)にも、名前とかを書いておけば、実は逆引きが出来ます。

逆引きのVLOOKUPでは、データ領域をずらして登録します。

0列目から始まるデータ領域にすれば、いいわけですね。

 

しかも、VLOOKUP関数が入ったセルを、一気にコピーすると、笑いが止まりませんね♪

 

ただし!

コピーする時には、一つ注意しないといけない点があります。

 

通常、数式が入ったセルを、他のセルにコピー(コピペやフィル)するした場合、数式にセルの場所(A1とかA2)が入っていると、セルは位置関係を修正されて、コピーされます。

セルA2に、「セルB10の結果を見に行く」記述がある場合、

セルA2から2つ下、セルA4にコピーすると、

記述も2つ下がり、「セルB12を見に行く」という風に、修正されてコピーされます。

 

そうすると、

「VLOOKUP関数が入ったセルをコピーすると、参照するデータ領域の位置が、ずれてしまう」

ということが起こるのです。

しかも、ちょっと位のずれでは、結果的に影響がない場合があり、データベースの端を指定した時に、たまたまエラーになる!

不具合の発見が、遅れることがあるんです。

 

この場合は、データ領域部分の指定は、「絶対参照」としておかないといけません。

具体的には、セルの前に$をつけて、「$A$1:$F$50」などと書いておけば、コピーしてもセルを見に行く場所が、変わらなくなります。

 

「絶対参照」なんて、難しい書き方ですが、

「何丁目何番地何号」って指定が、絶対参照です。

通常のは「相対参照」と言いますが、これは、

「現在地から50m進んで、右に曲がって、100m」ですね。

どちらも、いい点がありますが、決まった場所にある、データ領域を多数のセルから指定する場合は、絶対参照の方が、適しているわけです。

 

あ、社員番号の部分は、「一つ左隣!」って参照ですから、相対参照にしないと、コピーしたセルが、コピー元を一斉注目!しますよ。

絶対参照と相対参照は、使い分ける必要があるわけです。

 

VLOOKUPは、多くの用途がある、非常に使える関数ですが、この「絶対参照と相対参照」を理解しておかないと、思わぬエラーに悩むことにもなります。

 

一つの、チェックポイントだと思います。

 

 

次は「ABS」です

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前は「IF」です

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