多分、「これが使えると、ワンランク上のExcel表が作れる」って関数です。
VLOOKUP。
シートの一角をデータ領域とみて、入力値からデータ領域を探して、望むデータを取り出す関数です。
シートの、あまり使わない場所に、数行と数列の四角い領域、データ領域を作ります。
1列目を社員番号、2列目は名前、3列目は所属部署、4列目は役職などと決めておき、人数分のデータを、規則的に入れておきます。
で、他のセルで、VLOOKUP関数を使うと、
「セルに社員番号を入れると、その隣のセルなどに、その人の名前や所属部署などを、表示する」ことが出来るようになります。
実際には、データ領域の1列目がキーになっていて、与えられたデータと、データ領域の1列目を照合、合致した所の指定した列の値が、表示されます。
「隣のセルに入力された、社員番号に合致した、名前や所属部署を表示する」ことが出来るわけですね。
社員番号を書き換えると、他のセルもその人のデータに、瞬時に書き換わりますから、上手く行くと、結構楽しい!
たまに「逆引きが出来ないか?」って質問も受けますが、1列目の左側(0列目)にも、名前とかを書いておけば、実は逆引きが出来ます。
逆引きのVLOOKUPでは、データ領域をずらして登録します。
0列目から始まるデータ領域にすれば、いいわけですね。
しかも、VLOOKUP関数が入ったセルを、一気にコピーすると、笑いが止まりませんね♪
ただし!
コピーする時には、一つ注意しないといけない点があります。
通常、数式が入ったセルを、他のセルにコピー(コピペやフィル)するした場合、数式にセルの場所(A1とかA2)が入っていると、セルは位置関係を修正されて、コピーされます。
セルA2に、「セルB10の結果を見に行く」記述がある場合、
セルA2から2つ下、セルA4にコピーすると、
記述も2つ下がり、「セルB12を見に行く」という風に、修正されてコピーされます。
そうすると、
「VLOOKUP関数が入ったセルをコピーすると、参照するデータ領域の位置が、ずれてしまう」
ということが起こるのです。
しかも、ちょっと位のずれでは、結果的に影響がない場合があり、データベースの端を指定した時に、たまたまエラーになる!
不具合の発見が、遅れることがあるんです。
この場合は、データ領域部分の指定は、「絶対参照」としておかないといけません。
具体的には、セルの前に$をつけて、「$A$1:$F$50」などと書いておけば、コピーしてもセルを見に行く場所が、変わらなくなります。
「絶対参照」なんて、難しい書き方ですが、
「何丁目何番地何号」って指定が、絶対参照です。
通常のは「相対参照」と言いますが、これは、
「現在地から50m進んで、右に曲がって、100m」ですね。
どちらも、いい点がありますが、決まった場所にある、データ領域を多数のセルから指定する場合は、絶対参照の方が、適しているわけです。
あ、社員番号の部分は、「一つ左隣!」って参照ですから、相対参照にしないと、コピーしたセルが、コピー元を一斉注目!しますよ。
絶対参照と相対参照は、使い分ける必要があるわけです。
VLOOKUPは、多くの用途がある、非常に使える関数ですが、この「絶対参照と相対参照」を理解しておかないと、思わぬエラーに悩むことにもなります。
一つの、チェックポイントだと思います。
次は「ABS」です
kiha-gojusan-hyakusan.hatenablog.com
前は「IF」です