螺旋を描いて…

螺旋 のごとく続く毎日を綴ります

UDP・略語の思い出・21…

「User Datagram Protocol」の略です。

データを転送する、一種の取り決めですが、いわゆるインターネット、IPネットワークの上位で、IPパケットを転送するための、仕組みです。

 

例えば、動画をよく見る人は、UDPのお世話になってるはずです。

他には、IP電話を使う人。

今年話題になった、「Zoom」も、UDPの力を借りて、データを送っています。

 

ちなみに、いわゆるネットのうち、ホームページの閲覧や、ファイルの転送には、UDPは使いません。

TCP(Transmission Control Protocol)」を使います。

 

その違いは…

TCP」は、エラーやデータ順番などに厳格なプロトコル

UDP」は、データを受け渡すだけの、シンプルなプロトコル

です。

 

ホームページのデータや、データファイルなどは、たとえ1つのデータでも欠落したり、変質して届いてしまうと、データを復元出来なくなってしまいます。

例えば、文字には2バイトという、小さいデータが与えられていますが、もし一文字でも違ってしまうと、正しい文章が表示出来ませんよね。

 

そのため、「TCP」では、データの順番を整えたり、届かないデータの再送を要求したりする機能が、備わっています。

「データの品質に万全を期して」、プログラムに送るわけですね。

 

一方、電話や動画などの音声・映像データは、ちょっとぐらいデータが欠けたって、映像や音声に大きな影響はありません。

むしろ、データがリアルタイムに来ることが重要で、遅れてきたデータなんて、表示しなくたっていいぐらいなんです。

 

そうすると、余計な機能がない、シンプルで高速な、UDPが使われるわけですね。

 

ちなみに、UDPの公式文書は、「RFC 768」と言う文書にまとめられているそうですが、その内容は、たった3ページとか。

仕様書も、「シンプル・イズ・ベスト!」なようですね。

 

※ RFC:「Request for Comments」で、インターネット、プロトコルなどの保存・公開形式

 

 

次の略語は、こちら 

kiha-gojusan-hyakusan.hatenablog.com

 

前の略語は、こちら

kiha-gojusan-hyakusan.hatenablog.com