「User Datagram Protocol」の略です。
データを転送する、一種の取り決めですが、いわゆるインターネット、IPネットワークの上位で、IPパケットを転送するための、仕組みです。
例えば、動画をよく見る人は、UDPのお世話になってるはずです。
他には、IP電話を使う人。
今年話題になった、「Zoom」も、UDPの力を借りて、データを送っています。
ちなみに、いわゆるネットのうち、ホームページの閲覧や、ファイルの転送には、UDPは使いません。
「TCP(Transmission Control Protocol)」を使います。
その違いは…
「UDP」は、データを受け渡すだけの、シンプルなプロトコル。
です。
ホームページのデータや、データファイルなどは、たとえ1つのデータでも欠落したり、変質して届いてしまうと、データを復元出来なくなってしまいます。
例えば、文字には2バイトという、小さいデータが与えられていますが、もし一文字でも違ってしまうと、正しい文章が表示出来ませんよね。
そのため、「TCP」では、データの順番を整えたり、届かないデータの再送を要求したりする機能が、備わっています。
「データの品質に万全を期して」、プログラムに送るわけですね。
一方、電話や動画などの音声・映像データは、ちょっとぐらいデータが欠けたって、映像や音声に大きな影響はありません。
むしろ、データがリアルタイムに来ることが重要で、遅れてきたデータなんて、表示しなくたっていいぐらいなんです。
そうすると、余計な機能がない、シンプルで高速な、UDPが使われるわけですね。
ちなみに、UDPの公式文書は、「RFC 768」と言う文書にまとめられているそうですが、その内容は、たった3ページとか。
仕様書も、「シンプル・イズ・ベスト!」なようですね。
※ RFC:「Request for Comments」で、インターネット、プロトコルなどの保存・公開形式
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前の略語は、こちら
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