黒は駅が続きますね。
黒磯駅です。
鉄道好きな人ならご存知ですが、黒磯は東北本線(宇都宮線)の、拠点で。
ここまでが、直流電化で、以北は交流電化です。
イメージ的には、黒磯までは乾電池と同じ電気、以北は家庭用電源と同じ電気で、動きます。
基本、交流電化の方が、変電所が少なくて済むんですが、ここの場合は、近く地磁気観測所があって、直流だと観測結果に影響するためでした。
常磐線も同じ理由で、取手以北は交流電化です。
なので、普通電車は、たいてい黒磯止まり。
それ以北も直通する特急電車は、直流・交流どちらも走れる装備を持っていました。
とは言え、急に電流が直流から交流に切り替わったら、機器が壊れてしまいます。
なので、直流・交流の間に、デッドセクションという無電区間を設けて、その間に切り替える、車上切替方式が主流です。
しかし、黒磯駅にはかつて、電源の切替装置があって、停車中に切り替える、珍しい方式だったんですよ。
3番線に設備があったそうで、停車列車のパンタグラフを下ろして、電源を車両・架線とも切り替え、再びパンタグラフを挙げて、発車したそうです。
通過列車は、1番線と5番線で、車上切替にも対応しており、複雑な駅だったんですよ。
設備は2017年まではあったそうで、今はもうありません。
今は黒磯駅は完全直流の駅で、デッドセクションが新白河側に設けられ、交流電車は入れなくなりました。
その代わり、常磐線用の交直流車・E531系が、新白河まで走るそうですよ。
こんなものがありました。
これ、「サボ」って言います。
車両の車体の枠に差し込んで、行き先を表示する、ホーロー板です。
いろんなのが、あるでしょ♪
これではわかりませんが、実は裏返すと別の表示がしてあり、別途使えるようになってるんですよ。
その後、幕式でいろんな行き先を表示出来るようになり、今はフルカラーLEDですね。
便利になりましたが、この時代の表示も、「鉄」っぽくって、いいですね。
電車に乗りましょう。
宇都宮線は、ずっとこの塗色ですが…
実は山手線のお下がり、なんですよ。
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