螺旋を描いて…

螺旋 のごとく続く毎日を綴ります

MPP地上子・色な場所の思い出・青35…

東武線で、出かけます。

線路にある、これ。

 

地上子と言って、列車と通信する部材です。

 

有名なのは、ATS(Automatic Train Stop)の地上子ですね。

前の信号と連動していて、もし停止信号(赤)だったら、自動で非常ブレーキがかかり、列車を強制的に停止させます。

今はATC(Automatic Train Control)という、速度をコントロールするものもありますが、ATSはもっと前からあった、安全システム。

「とりあえず止めよう」という思想からなっています。

 

列車の衝突事故を防ぐために、安全の根幹をなすシステムとして、今も運用されています。

 

このATS地上子ですが、多くは白いんですよね。

これは、青??

 

調べたら…

実はこれ、ATSとは別のシステムで、「停車駅通過防止装置」というんだそうです。

多分、保守の際の区別のためですね。

色も青く変えてあります。

 

今、JRも私鉄も、多くの種別の列車を運行しています。

同じ車両でも、ダイヤによっては各駅停車だったり、急行だったり。

時間帯によって、停車パターンが変わる場合もありますし、特定の時期だけ、駅への停車が指示される場合もあります。

 

当然、ミスもあるわけです。

人間ですからね。

 

少し駅をオーバーランしたぐらいなら、バックで戻せますが、完全に通過してしまうと大変!

ラッシュ時などは、すぐ後を後続列車が走っていますから、そう簡単にバック運転はできない状況もあるそうです。

乗客にとっては、降りる駅に戻るまで、何も出来ないですから、大迷惑ですね。

 

なので、元から絶とうと。

列車がこの地上子を通過すると、その列車の種別とスピードを判断して、運転士に注意を促すそうです。

運転席近くにいると、「ピンポン!」って音が鳴ったり、「停車です!」なんて機械が喋ったりしますが、このシステムが出してるんでしょうね。

 

止まるべき駅の地上子を、高速で走り去ると、ブレーキもかけるそうですよ。

リスクを最小限に抑えるわけです。

 

都心の鉄道は、どの時間帯も過密ダイヤです。

そんな中で、ミスによる影響を最小限にするために、いろいろシステムを導入しているわけですね。

 

ちなみに、MPPの略は、判明しなかったんですが…

「Mistake Passing Prevention」辺りかな?

「Prevention」は、「防止」です。

 

 

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