東武線で、出かけます。
線路にある、これ。
地上子と言って、列車と通信する部材です。
有名なのは、ATS(Automatic Train Stop)の地上子ですね。
前の信号と連動していて、もし停止信号(赤)だったら、自動で非常ブレーキがかかり、列車を強制的に停止させます。
今はATC(Automatic Train Control)という、速度をコントロールするものもありますが、ATSはもっと前からあった、安全システム。
「とりあえず止めよう」という思想からなっています。
列車の衝突事故を防ぐために、安全の根幹をなすシステムとして、今も運用されています。
このATS地上子ですが、多くは白いんですよね。
これは、青??
調べたら…
実はこれ、ATSとは別のシステムで、「停車駅通過防止装置」というんだそうです。
多分、保守の際の区別のためですね。
色も青く変えてあります。
今、JRも私鉄も、多くの種別の列車を運行しています。
同じ車両でも、ダイヤによっては各駅停車だったり、急行だったり。
時間帯によって、停車パターンが変わる場合もありますし、特定の時期だけ、駅への停車が指示される場合もあります。
当然、ミスもあるわけです。
人間ですからね。
少し駅をオーバーランしたぐらいなら、バックで戻せますが、完全に通過してしまうと大変!
ラッシュ時などは、すぐ後を後続列車が走っていますから、そう簡単にバック運転はできない状況もあるそうです。
乗客にとっては、降りる駅に戻るまで、何も出来ないですから、大迷惑ですね。
なので、元から絶とうと。
列車がこの地上子を通過すると、その列車の種別とスピードを判断して、運転士に注意を促すそうです。
運転席近くにいると、「ピンポン!」って音が鳴ったり、「停車です!」なんて機械が喋ったりしますが、このシステムが出してるんでしょうね。
止まるべき駅の地上子を、高速で走り去ると、ブレーキもかけるそうですよ。
リスクを最小限に抑えるわけです。
都心の鉄道は、どの時間帯も過密ダイヤです。
そんな中で、ミスによる影響を最小限にするために、いろいろシステムを導入しているわけですね。
ちなみに、MPPの略は、判明しなかったんですが…
「Mistake Passing Prevention」辺りかな?
「Prevention」は、「防止」です。
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