今日は押上文庫のイベント、「向島街歩き」
猫庫の時間を使っての、貸切イベントです。
まずは、ブリーフィング。
軽食が出ました。
最近寒いですから、「豚汁で温まって!」
ありがとうございます!
今回の主宰者は、これまで何度か登場した、ご常連のIさん。
歌舞伎や盆踊りなど、日本文化に造詣が深いのに加え、昔の地理風俗に大変詳しい!
今、墨田区の観光というと、「東京スカイツリー」が定番ですが、それに隠れてしまった、でも興味深いスポットが、多数存在します。
しかもそれらは、文学や芸術、歴史などと関連づけることで、より興味をかきたてるスポットが多いんです。
回る本人に知識があればいいですが、なかなかそうもいかないことも。
僕を含めてね。
なので、こうやってスポットの背景の知識を与えてくれるこの企画は、地域の興味を膨らます上で、願ったり叶ったりなわけです。
そう、まさに「先達さん」を伴った、ワンランク上の旅なのですよ♪
渡された資料のうち、地図の方を。
快く、掲載OKをいただきました♪
地図の大部分は、旧向島区ですが、向島1~5丁目など、旧本所区の区域も載っています。
押上文庫は、「旧向島区」ですね。
ちなみにこの地図、詳細に書き込みがあります。
囲ってあるのは、小字(こあざ)。
また、スポットの番号には、別の資料に詳細な記載があります。
こちらも手作り!全29ページの力作です!
ありがとうございます。
この資料も、記事の参考にさせていただきます。
今回は文庫さん、猫庫さんも参加!
お店に鍵をかけて、出発!
まずは、お店の鎮守でもある、飛木稲荷神社。
シンボルとなっている銀杏には、焼けた跡が今でも残るように見えます。
この木、空襲の際に盾となって、住民を救ったそうです。
ご神木です。
銀杏なんで、水分が多く、燃えにくいんだそうです。
この辺りは、請地という街でした。
かつては「向嶋」だったんですね。
請地駅も、あったそうですよ。
ここまでは前から何度も行っていたんですが…
さらに奥に、神社が!
高木神社。
紫色に塗られているのが特長です。
それも、最近!!
「紫は、高貴な色だから」だとか。
撮りませんでしたけど、アニメ調の巫女さんの衝立があります。
その筋の方には、人気なんでしょう。
おむすびも、ここのアイテムだそうで。
「お“むすび”」から、縁結びの御利益があるそうですよ。
さらに北に行った、ちょっと広い道路。
もと、「曳舟川」を埋めた道路です。
かつて、こんな記事を。
kiha-gojusan-hyakusan.hatenablog.jp
資料によると、曳舟川は埋め立てられたものの、いきなり道路にはならず、グリーンベルトとされてた時期があったそうですね。
しばらく行くと、大きな神社の敷地に出ます。
勧進元が彫ってありますね。
昔の大人物の名前も、あるそうですよ。
お店なら、差し支えないかな?
でも、参道へは一度大通りへ出て、向き直り。
道が出来た都合で、こうなったそうです。
資料によると、ここでは今も、夏には盆踊りが行われるとか。
歌舞伎にも詳細な記載がありますが、「役名にはこの辺の地名にちなんだものが、多く使われているので、対比すると面白いよ」
なるほどねぇ…。
秋葉神社は全国に400社はあるという、火伏の神様で、信仰篤かったようです。
かつての境内には結構お店があって、いけすの魚を料理して出していたそうですが、関東大震災の後、廃れてしまったそうです。
柳沢吉保の義理の娘、源頼子が奉献した灯籠。
他にも城主や藩重臣クラスの人物が、寄進を行っているようです。
成島柳北。
江戸末期から明治期の、文筆家です。
資料によると、柳北死後、実業家の和田豊治が買って住み、関東大震災も耐え、今は静岡県の富士紡績に移築されて、現存するそうです。
主宰・Iさんによると、大物が向嶋に居を選んだのは、「景色」ではないかと。
今みたいに建物が多くなければ、隅田川も見えたでしょう。
彼らだって、それはそれは多忙で、神経をすり減らす仕事をしていたでしょうから、帰ってからには、やっぱり安らぎを求めたんでしょうね。
さらに進むと、レトロな商店街に出ます。
「鳩の街商店街」
かつての歓楽街の名前を取って、古く狭いながらも、進化を続ける商店街を目指しているそうです。
…それを参考にした、横山光輝三国志なら、読んだことある。。。
少し、笑いは取れました…
ここで、ちょっと寄り道を。
隅田公園少年野球場。
日本初の「少年野球専用」野球場です。
狭い球場で、ダイヤモンドはギリギリだそうですが、ここから、かのホームラン王・王貞治選手が巣立っていったことは、有名な話です。
さて、ここは押さえないとね。
少なくとも、ここか長命寺か、どちらかは。
言問団子。
墨田区、或いは隅田川を散策する人の多くは、立ち寄るでしょう。
お団子が、有名です♪
後日、開けました。
黄色が味噌餡、紫が小豆餡、そして白が白餡です。
さすがに、上品な味わいでしたよ♪
さて、長くなってきたので、ここで一旦。
後半は、こちら。
kiha-gojusan-hyakusan.hatenablog.com