今週のお題「人生最大の危機」
表ブログでは、「回避出来た危機」について、書きましょう。
郵便局時代の話です。
湯河原郵便局は、小さな局です。
僕がいた郵便課は、郵便の区分や窓口などを担当しますが、各担務は1人しかいません。
早番はまず、特殊係が鍵を開けます。
書留とかを扱う係ですね。
ついで窓口係が出てきて、普通郵便を区分した後、料金収納関係を処理して、窓口に入ります。
特殊係は、到着の書留を処理、配達員に交付して、交代。
あとは、補助業務です。
午後は役職者が出てきて、普通郵便を区分しながら、全体を見ます。
午後にも窓口係がいて、午後の窓口を担当。
特殊係も午後担当がいて、引き受けた書留を処理したり、帰ってきた配達員から、配達証と持ち戻りの書留を受け取って、処理したりします。
この、午後の特殊係が最後までいて、戸締まりをして帰ります。
この、午後の特殊係になったとき、書留の本数を締める、日計簿をつける必要があります。
「入」である引受や到着、持ち戻り郵便物、窓口からの還付郵便物と、「出」である差立(他局に送ること)と配達員への交付、不在留置郵便物(窓口保管扱い)、そして「残」である翌日配達分や、(特殊係保管扱い)局留郵便物などの数が、バッチリ合わなければなりません。
もちろん、一本でも合わなければ、帰れませんよ…。
窓口でお金が合わないのは、任意弁償や過剰金登録で、合わせることが出来ますが、書留の場合は記録している以上、合わないことはあり得ないのです。
…でも、結構合いませんでしたね。
一発では。
確かに手書きの日計簿ではありましたが、本数的には数百本なんで、大きな局の数分の一。
難易度は大して高くないはずなんですが…。
僕自身、書き間違い、計算ミスが、非常に多い人で。
しかも、手先の指紋がほとんどない上に、汗っかきなので、配達証の数え間違えも多い。
くっついたり、滑って飛ばしたり、しがちなんです。
他の人より、一発で合う確率は、遙かに低かったですね。
合わないと、冷や汗をかきながら、書留や配達証を数え直したり、帳面を計算し直したり。
時には、0時近くまでかかったこともあります。
早番に引き継ぐ場合は、合わせないわけにはいきませんからね。
自転車で来てたので、終電がないのは、幸いしました。
それに、一人でしたからね。
最後は腰を据えて、落ち着いて数え直して、間違いを直して。
まぁ…
最終的に数が合わなかったのは、一度もありませんでした。
数え間違いや計算ミスがわかり、狂いが解消されて、最終的に帳面が合ったときは、そりゃまぁホッとしましたね…。
でも実は、引受の書留が一本合わなくて、郵政監察官が来たことがあります。
他の担当者の時で。
大変なことに、なったそうです。
僕も、疑われた?
いえいえ。
実は、平日の3連休中だったんです。その期間。
最初から「シロ」でした♪
休み明けで出てきたら、開口一番!
「お前、休みでよかったな~!」
みんなから、言われましたよ…。
裏は、「回避出来なかった危機」です